2-9|『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』から学ぶ、目的を先に置くという思考法

目的・戦略・戦術の3層構造を示した三角形の図。 上段が「目的」、中段が「戦略」、下段が「戦術」となっており、 目的からは「逆算思考」、戦術からは「順算思考」、戦略には「努力のはしごを掛け違えない」という注記が矢印付きで示されている。

議論が長引くとき、目的はほぼ置き去りにされている。

『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』をヒントに、
目的を先に定義するようにしただけで、
判断と会話が一気に整理された。

本記事では、その思考の切り替え効果を記録する。

※ 本記事をお読みになる前に(必ずお読みください)


本ブログは、いわゆる
書評・要約・解説・読書感想文を目的としたものではありません。

本ブログのテーマは一貫して 「メタ視点」 です。
書籍や経験といった具体的な情報を一度「使った上で」、
思考・判断・行動がどのように変化したかを起点に、
再利用可能な形で抽出した実践知(フロネーシス)を記録しています。

そのため本ブログでは、
具体 → 抽象 → 抽出(再利用)
という思考レイヤーの移動を前提としています。

書籍そのものの理解や要約を目的とする場合とは
アプローチが異なる点を、あらかじめご了承ください。

目次

2-9-1|この本から抽出した、たった一つの技術

「目的」という文字と、段階的に積み上がったピラミッド状の構造物を描いたアイキャッチ画像」
目的は、すべての判断に先立つ。

『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』を読んで、私が抽出したのは知識ではありません。 手に入れたのは、目的を先に置く思考順でした。

もともと私は、自分には戦略性が強い方だという感覚がありました。 一方で、自分に足りないのはマーケティングだとも思っていました。 そこでこの本を読んだとき、最も腑に落ちたのが、戦略のカスケードという考え方でした。

目的が先にあり、そのあとに戦略があり、最後に戦術がある。 この順番が、自分の中ではっきり定義されたのが大きかったです。

2-9-2|掛け算の計算式で考えてみる

「じぶん×USJを劇的に変えた、たった1つの考え方=目的を先に置く思考順」と書かれたホワイトボードの板書
行動の前に、目的を置く。

じぶん × USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 = 目的を先に置く思考順

行動するとき、多くの人は方法から探し始めます。 どうやれば稼げるか。 何をやれば伸びるか。 どのノウハウを試せばいいか。 けれど本当は、その前に必要なものがあります。 それが目的です。

私にとってこの本は、マーケティングの本である前に、順番を取り戻す本でした。 目的があるから戦略が立つ。 戦略があるから戦術が選べる。 逆に言えば、目的が曖昧なままでは、どれだけ方法を集めても、残るのは戦術の寄せ集めです。 そのとき人は、ノウハウコレクターになりやすいのだと思います。

2-9-3|私はその技術を、こう使った

この技術の必要性を痛感したのは、ビジネススクールの経験でした。 私は100万円近く投資しましたが、結果として1円も稼げませんでした。 途中でやめてもいます。

そこでは、目標設定はありました。 副業でいくら稼ぐ、といったKPIも置かれる。 そして、その達成のために、この方法をやってください、この戦術を使ってください、と教わる。 でも今振り返ると、そこに自分自身の目的に基づいた戦略はありませんでした。

講師側には講師側の戦略がある。 一方で受講者側には、戦術だけが手渡されやすい。 少なくとも自分にはそう見えました。 だから、自分には再現しにくかったのだと思います。 さらに厄介だったのは、行動の理由が目的ではなく、払ったお金を無駄にしたくないという損失回避に変わっていたことです。 行動しているつもりでも、実際には前に進むためではなく、失敗を取り返したいだけになっていた。 それでは、うまくいかないのも当然でした。

2-9-4|使った結果、見える世界がどう変わったか

この本を使って見えるようになったのは、 行動の前に、なぜそれをやる必要があるのかを決めることの重要性です。

月20万円稼ぐ、というのは目標です。 でも、それは目的ではありません。 目標は数字で、目的は理由です。 何のために20万円が必要なのか。 それによって、取るべき戦略はまったく変わります。 目的が違えば、同じ戦術でも意味は変わる。 だから私は、行動することそのものより先に、ゴールを定義するようになりました。

議論でも、問題解決でも、対話でも同じです。 最初に「何を目指しているのか」が定まっていなければ、話はすぐにずれます。 私にとって目的とは、行動を正当化するための言葉ではありません。 思考と戦略を成立させるための起点です。 そこから、自然に逆算思考へ入れるようになったのだと思います。

2-9-5|次の技術へ

目的を先に置けるようになると、次に必要になるのはその目的に対して自分がどう動機づけられるかです。 次は、『やる気が上がる8つのスイッチ』を通して、動機の構造理解を書きます。

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次のステップ

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目的・戦略・戦術の3層構造を示した三角形の図。 上段が「目的」、中段が「戦略」、下段が「戦術」となっており、 目的からは「逆算思考」、戦術からは「順算思考」、戦略には「努力のはしごを掛け違えない」という注記が矢印付きで示されている。

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