やる気が出ない原因は、意志の弱さではない。
『やる気が上がる8つのスイッチ』を使い、
成長を基準に考えるようにしたことで、行動がブレなくなった。
本記事では、モチベーションの扱い方が変わった過程を書く。
※ 本記事をお読みになる前に(必ずお読みください)
本ブログは、いわゆる
書評・要約・解説・読書感想文を目的としたものではありません。
本ブログのテーマは一貫して 「メタ視点」 です。
書籍や経験といった具体的な情報を一度「使った上で」、
思考・判断・行動がどのように変化したかを起点に、
再利用可能な形で抽出した実践知(フロネーシス)を記録しています。
そのため本ブログでは、
具体 → 抽象 → 抽出(再利用)
という思考レイヤーの移動を前提としています。
書籍そのものの理解や要約を目的とする場合とは
アプローチが異なる点を、あらかじめご了承ください。
2-10-1|この本から抽出した、たった一つの技術

『やる気が上がる8つのスイッチ』を読んで、私が抽出したのは知識ではありません。 手に入れたのは、動機の構造理解という技術でした。
この本を通して強く入ったのは、成長マインドか、証明マインドかという分岐です。 要するに、人は何のために頑張るのか。 自分を育てるために動くのか。 それとも、誰かに認められるために動くのか。 私にとっては、この違いがかなり大きかったです。
自分の中では、この違いはそのまま、自分の人生を生きるか、他人の人生を生きるかに近いものとして残っています。
2-10-2|掛け算の計算式で考えてみる

じぶん × やる気が上がる8つのスイッチ = 動機の構造理解
人は、やる気が出ないのではなく、動機の置き場所を間違えていることがあります。 見栄。 承認。 比較。 そうしたものは、外側に向いたモチベーションです。 うまく使えば推進力にもなる。 でも、それを主軸にすると、行動はすぐに他人依存になります。
私にとってこの本は、モチベーションを上げるための本というより、そのモチベーションが誰のために向いているかを見抜く本でした。 比較の対象を自分に置き直せば、自分のために動ける。 逆に、証明のために動けば、どれだけ努力しても他人の人生に引っ張られやすくなる。 そこが大きな分岐だと理解しました。
2-10-3|私はその技術を、こう使った
この技術の必要性を強く感じたのは、通信事業で20年勤めていた頃です。 出世競争の中にいて、上に上がることばかり考えていた時期がありました。 もちろん、昇進そのものを否定するつもりはありません。 組織の中で責任を持ち、上に行くことには価値があります。
ただ、自分の場合はそこに証明マインドが混ざっていました。 初めて管理職になったときは、自分は偉いのだと勘違いして、かなり天狗にもなっていたと思います。 肩書きを与えられ、会社のために尽くすことが成長だと思い込んでいた。 でも今振り返ると、それは少し危うかったです。
その会社の中で評価されることと、自分の人生が育っていることは、必ずしも同じではありません。 肩書きは文脈の中では効力を持つ。 けれど、それを承認の武器として持ち出し始めるとズレます。 実際、自分が得たのは、見合っているとは感じにくい負担と、失った時間でした。 会社に向いた努力が、そのまま自分の人生の成長になるとは限らない。 そこを混同すると、人は自己犠牲をやりがいだと思い込みやすいのだと思います。
2-10-4|使った結果、見える世界がどう変わったか
この本を使って見えるようになったのは、 成長の前に、まず動機の向き先を見極める必要があるということです。
自分のために頑張る。 最初はそこからでいい。 それはわがままという意味ではありません。 自分を大切にする、自分をいたわる、自分の人生の目的に沿って力を使う、という意味です。 そうでないと、モチベーションは他人への証明にすり替わりやすい。
逆に、内側から動けるようになると、人にもやさしくなれる。 感謝も自然に出る。 なぜなら、他人に「すごいだろ」と証明しなくてよくなるからです。 傲慢さが減れば、敵対心も減る。 すると成長そのものが少し楽しくなる。 私にとって成長とは、競争に勝つことではありません。 人生の目的に沿って、自分のために力を使える状態を育てることでした。
2-10-5|次の技術へ
動機の向き先が見えるようになると、次に必要になるのはその動機をどう創造へ変えるかです。 次は、『アイデア・バイブル』を通して、思考のポートフォリオを書きます。

