3-3|宿題は“答え→問題”の順で解け。1つ前提を足すだけで勉強は逆転する

あおい|正解と目的を問い直す

※本シリーズには、価値観や思考の前提を意図的に問い直す内容が含まれます。読み進める中で、違和感や引っかかりを覚える箇所があるかもしれません。その場合は、無理に読み進める必要はありません。コンテンツにおける意図についてはまとめ記事をご覧ください。

目次

3-3-1|答えを先に見るのは、本当にずるなのか

宿題は自分でやるものだとされています。解き方を覚える。答えを写さない。順番通りに理解してから次へ進む。それが学びだという常識があります。

確かに、思い当たるところはあります。ただ、その順番が正しいかどうかは、何を目的にしているかで変わります。

結婚して娘が産まれて学校に行くようになった頃、娘が宿題を夏休みの最後の日まで先延ばしにしているのを見て、ふと、私も学生時代にそうだったと思い出し疑問を感じました。あのとき、答えを先に見ることに罪悪感がありました。ずるをしている気がしました。ただ、答えを知った上でなぜそうなるかを考えたとき、理解の深さがまったく違いました。

ゴールを知った上で歩くのと、ゴールを知らずに歩くのは、同じ歩行でも向いている方向が違います。そこに一つ、見落とされやすい構造があります。

3-3-2|あなたはどちらの立場で聞いていますか

しん

勉強は基礎からやるべきだよ。理解してから応用する。答えを先に見るのはずるだし、身につかない

あおい

宿題って、何のためにあると思いますか。

しん

理解を深めるためだよ。だから自分でやることに意味がある。

あおい

宿題の本当の目的は、理解を深めることじゃないですかね。

しん

そうだよ。だから順番が大事なんじゃないの。

あおい

答えを先に知ってから理解を深めるのは、ずるですか。

しん

……それは。

あおい

もし宿題がなければ、どうやって勉強すればいいかな。

しん

……。

ふたつの立場から見てきました。しんの主張にも、あおいの問いにも、それぞれの文脈があります。どちらが正しいかではなく、ふたつが重なったときに何が見えるか。ここで、出題された問題と過程のない回答を足し算という形で定義してみます。そこから浮かび上がる答えがあります。

3-3-3|順番を守ることが目的になるとき、何かが抜けていく

出題された問題と過程のない回答を足すと出題者の意図になることを示した書道スタイルの数式画像
答えを知ってからなぜを追うと、出題者がそこに何を置いたかが見えてくる。

3-3における部分を数式で表してみます。

宿題には三つの目的が混在しています。埋めること。理解すること。理解度を測ること。

順算思考で進むと、「埋めること」が目的になりやすくなります。答えを書けば終わる。ただ、出題者が本来意図していたのは理解度を測ることだとしたら、埋めるだけでは届きません。

答えだけ見ても、なぜそうなるかはわかりません。ただ、答えを知った上でなぜを追うと、出題者がそこに何を置いたかが見えてきます。私はこう呼んでいます。出題者の意図と。

3-3-4|出題者の意図は、答えの先にある

学校の宿題に限りません。仕事で与えられた課題も、同じ構造を持っています。

なぜこの課題が出たのか。誰がこの問いを設計したのか。何を目的にしているのか。これを考えずに答えだけ出し続けると、正解を積み上げているようで、出題者の意図からは離れていきます。

答えを出すことと、問いを読むことは、向いている方向が逆です。

私たちは正解を求めるあまり、問いの背景を見ることを忘れているのではと、私は疑問に感じることがあります。

3-3-5|出題者の意図と定義した回答についてお伺いします

あなたに与えられた問題を、出題者がそれを選ばなければならなかった理由は何か。

3-2 3-4

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